このレビューはネタバレを含みます▼
見た目チャラいバンドマンのシンゴと、目つきの悪いクールイケメンの瀧。主人公2人のビジュアルからこんなにピュアで優しいストーリーだと思いませんでした。面識はないけど瀧のおばあちゃんを通じてお互いの存在を知っていた2人。ちょこちょこ出てくる回想シーンでお互いがすでに魅かれあっていたこと想い合っていたことが分かり、伏線を回収しながら現在に繋がっていくストーリーが上手い。入院中のおばあちゃんに優しくしてくれ、亡くなった時に大泣きしてくれたシンゴにお礼を言いたくて近付いた瀧がお礼を言う前に告白してしまったり、シンゴは片想いだと思っていたので気持ちを確かめながらゆっくり距離を詰めて行ったのも納得です。シンゴがとにかくすごく優しく、おばあちゃんのことも大好きだったのが瀧との関係ですごく伝わって来たし、瀧の元カレとのトラウマまで癒してくれ、身体を急いで繋がなくても自分の気持ちを押し殺さなくても愛されることを知ってくれて良かった!!悪い人は出て来ないし大きな事件もなくスラスラと読めるのに、読みごたえと満足感はすごいです。今回ラブラブが少なかったので、作者さんの後書きにもあるように是非同棲編が読みたいです!!続編を期待しています!!