BLに留めておくのが勿体無い。

ネタバレ

2023年8月22日

このレビューはネタバレを含みます▼ 読後涙とまらぬ、温かく切なく、子供がいる自分にはちょっと身につまされる部分もあるお話でした。DK鬼怒川と泉CPが成長する過程で出会う近所の小学生だったり、コンビニの店員だったり、同僚だったり、様々な女性の視点を通して描かれる2人の成長物語。女の子たちはモブと言ってしまえばモブですが、皆いい子ばかりで、鬼怒川たちを温かく見守るその姿勢だけで泣けてきてしまう。特にラスト、小学校担任の先生視点のお話は自分にはとても響いて衝撃（良い意味）でした。自分もハナちゃんの様でありたい。１冊通してキスシーンが少しと、事後の描写がほんの少し。心の機微、人との関わりが丁寧に紡がれたBLに留めておくのが勿体無い作品。読後、優しい気持ちになれる、ちょっと背中を押してもらえるそんな作品。この作品との出会いに感謝です。総202ページ。

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レモンサワーさん

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