王女アウローラ~初恋の騎士は悲運の乙女に愛を誓う~
」のレビュー

王女アウローラ~初恋の騎士は悲運の乙女に愛を誓う~

逢矢沙希/うすくち

女王のエグい半生。

ネタバレ
2023年8月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 200ページ挿し絵なし。悪しき国の王女ヒロインと護衛騎士である公爵令息ヒーロー。ヒロインの父である国王は惰性を貪り、国は没落寸前。そんな折、ついにヒロインの護衛騎士であるヒーローは父と共に悪政に立ち向かうことになり…という話。Web掲載の頃から大好きで、書籍化は楽しみでした。あんな短いお話だったのに、こんな骨太で重厚な作品に生まれ変わるなんて。やっぱりプロの作家さんは凄いですね。ストーリーは大まかに二部構成で、前半は悪政に苦しむ国とヒロイン、後半は女王となったヒロインの苦悩…という感じ。どちらもこれでもかとヒロインが痛めつけられます。かといって今流行りのドアマットという訳でもありません。王族ならではの不幸ですね。ずっと辛かったです。甘いシーンはほとんどなく、最後にようやくといった具合で感慨もひとしおでした。殺ることやってるのでハピエンとは言えないかもしれませんが、これで良かったんだと思います。シリアス好きには間違いなく刺さりますよ。オススメします。あーんうすくち先生の挿し絵が見たかったぁ。※追記→あまりにもこの作品が好きすぎてPO/Dしちゃいました。(何故かNGワード引っ掛かりました…)
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!