こんなカップル見たことない

「落果」スピンオフの続編、店長とレオの続きのお話です。
店長とレオの物語の続きをこうして改めて読むことが出来てまずはとても嬉しいです。前作ではレオが店長を忘れられずにいたという想いのみでしたが、「蜜果」では二人の愛が思っていた以上に成長していてとても甘々になっていました。
何よりも変わったのは店長自身でしょうか。レオをカワイイと思う気持ちは相変わらずですが、嫉妬したり自分の気持ちをきちんと言葉で伝えたり、自分を曝け出したり理解してもらおうとしたりと、レオを大切に思う愛が溢れていると思いました。どこか飄々として冷めていた印象から、大きな愛で包んでくれる優しい人への変化は、間違いなくレオとの出会いによってもたらされたもの。愛で人は変われるということを見事に体現してくれていると思います。
また、このお話をさらに面白くしてるのはレオです。レオは一般的にイメージされる強引で高飛車なホストとは全く違い、イケメンだけど天然で子供っぽく裏表がない人。イヤな印象がない上に、店長にベタ惚れでとにかく素直で真っ直ぐにぶつかってくる。その上、えちの時快楽に溺れる様はまるで3歳児のようで、あんなにボロボロ泣きながらおねだりをストレートに口にする受けは今まで見たことがありません。いつでもドロドロでびちゃびちゃなのに、それが最高にエロく見えるなんて、作者様の力量にあっぱれな思いがしました。
3巻より始まった馴れ初め編もとても面白いし、今後の二人が気になります。もっと過去を知りたいし、二人の甘い未来が見たいです。終わらないで欲しい名作の一つです。