喧嘩ばかりだった婚約者がいきなり溺愛してきます【単行本版】
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喧嘩ばかりだった婚約者がいきなり溺愛してきます【単行本版】

絢瀬マコト/マチバリ

えええええー?なんでエロ展開!?!?

ネタバレ
2023年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻時点では素直になれない2人の、記憶喪失騒動をきっかけにした関係変化にちょっとした一波乱をにおわせつつニヨニヨできるラブストーリーだな~とみてたんです。が。
2巻のエロ要素は何なんですか…?いります…?これいります…??
2巻はカルロの心情パートでいかにジーナが好きかわかります。が、同時に10年もの間壊滅的に素直になれなかった男だったかわかるパートになります。エロシーンは嘘で丸め込んでるとはいえ結婚秒読み両想いをめちゃくちゃ堪能して勢い余った幸せ全開パートだというのも理解できます。でも「嘘で丸め込んでる」ここが一番キモだと思うんです。
めちゃくちゃ率直に言うと、本来「素直になって誤解を解いて関係改善に努める」という工程をすっ飛ばし「婚約破棄を持ち出すほど愛想をつかした相手を嘘ついて丸め込んで、嘘をついたまま溺愛」という不正を行っているわけですよね。ここで不誠実カウント1ですが、そこは物語のスパイス、そこが主題なので、その不誠実をどう解消してどうまとめていくかって感じだと思っていました。ですがここで「まだ信じきれない」「嘘ばっかり」という不安を吐露するジーナに、押し切るようにエロパートへもっていくの…、これ誠実ですか?彼女の感情が追い付いていないのに、そっちへ舵を切るのはめちゃくちゃ不快感あります。これカルロ視点で本当にジーナが記憶喪失の場合、記憶を取り戻したらどういう状況になると思います?嘘ついて手籠めにしようとする男になるんですよ。不誠実カウントとかいうレベルじゃないです。
そもそも10年間どんなに今日こそは!と思っても素直になれなかったと冒頭で開示されるのに、そこから相手が記憶喪失なら溺愛台詞が湯水のごとく言えるようになる、のはなんでなの?ジーナが戸惑い先行で初手反発という攻撃を仕掛けないから?でも2巻中のジーナが以前のような強い言葉で反発するシーンでも「嫉妬してるの可愛い!俺が君を好きだってわかるまで体に思い知らせてやる!」はいやなんで???????ではありませんか。なんかなぁ。カルロのするべきは「記憶が戻っても溺愛は真実だったとわかってもらえるほど誤解を解く説明をして、彼女が心から信じれるほど溺れるくらい愛してるって言い続ける」ことじゃないんですかね…そうだと思ってたから不同意エロがはじまってめちゃくちゃびっくりしちゃいました…。なので★3です…。
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