やたもも
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やたもも

はらだ

辛さはあるが、笑いと幸せで満たされる

2023年8月26日
魅了されて、3巻一気に読んでしまった。
大変な環境にいるのにあっけらかんとしているモモと、モモを拾った八田のお話。
モモの境遇は読んでいて辛かった。特にモモが八田だけに見せる本音には泣かずにはいられない。どんだけ耐えてきたんだ…だがそれを辛いままに終わらせない。何と言ってもモモには八田がいる。絶対的な安心感。辛さの後には必ず幸せな気持ちにさせてくれる。モモが八田に愛情をたっぷり注がれて、照れて真っ赤になってしまう姿がかわいい。
もう恋人というより、この2人は2人で1人のような、お互いが居なくてはならない特別な存在だと思う。タイトルが本当にぴったり。
作風が明るく、魅力的なキャラばかり(悪役もしだいに愛しく感じてしまう)なのでそこまで重苦しくなく、バランスが取れた絶妙な匙加減だと思う。八田の絶倫ぶりにはかなり引いたが(笑)はらだ先生、素晴らしい作品をありがとうございます!
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