私はご都合主義な解決担当の王女である
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私はご都合主義な解決担当の王女である

米田和佐/まめちょろ/藤未都也

この逞しき乙女に幸福が訪れん事を!

ネタバレ
2023年8月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻まで読んだので、感想を書き書き。
前世の事故死により大好きなBL小説に転生した王女オクタヴィア。関わると破滅か栄光のどちらかを迎えると噂され不吉の鳥の羽根をあしらった黒扇を身に纏っているが本人は預かり知らぬ事。適当に決めた護衛騎士クリフォードが国に反逆を興した末裔だと後で知るが主と従の契約までも結ぶように。そんな彼女の目的は次期国王の兄が男性の恋人との愛を貫きたいが為に世継ぎ問題を一蹴にした事で「ならば私も子作りの為の政略じゃなく恋愛してもいいわよね!?」と仮染めの恋人を作り周りを牽制する事だった。早速ターゲットにした子爵令息ルストに会いに舞踏会へ赴くが顔を見て驚愕する。何故なら転生前に邂逅した神…人間を虫けらと同等と嘯き実験の為に異世界へと転移させ弄び、その遊戯に巻き込まれ死亡した主人公を有無を言わせずBL小説の世界を題材とした新たな世界を実験場として構築し放逐した…と瓜二つだったから。自分の置かれた絶望的状況に涙するが立ち向かうことを決意する。だが、ルストの顔に驚愕したのは国王もだった!…なびっくり設定が飛び出したストーリー。
3巻で明かされた裏設定になんだと!?になり、泣くオクタヴィアを抱き締めるクリフォードにきゅんきゅんし、クリフォードの上半身の筋肉と腰回りに悶え死にました。ありがたや。
兄の記憶改変や平民は異性愛者が普通で「この国は歪んでる」発言から、どうせならオクタヴィアが女を恋人に選んだらどうなるんだ?と思っていたら、まさかのクソ神のせいだった!天空神は監視者?強制力かー!主人公にわざわざ会ったのも絶望の相乗効果を狙っての事!?と恐怖。予想しなかった展開にドキドキハラハラしながら続き読んできます!
【3.4巻追記】舞踏会で命を狙われたオクタヴィアと兄の恋人シル。シルを探しに向かった先は遥か昔女王が殺された隠し部屋だった。暗殺者と対峙する一行。一方、弟王子の頭に過去の映像が流れる不可解な現象が起き始め…な巻。どういう事だってばよ?!謎が謎を呼びよく分からないです…一気読みしたい。
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