お姉ちゃんの翠くん
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お姉ちゃんの翠くん

目黒あむ

泣きました…スイちゃんいい子だわ

ネタバレ
2023年9月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ スイちゃんも、翠くんも、お姉ちゃんも、…菖も、みんなそれぞれとってもいい子なんですよね。。
だから読んでて時々とても泣いてしまう。
スイちゃんの純粋さに、胸がいっぱいになってしまう。
ホントに良い話です。
4巻までは、翠くんとの関係性に疑問を持つ人もいたと思うんです。
でも4巻のバイバイは…雨の晴れ間のような切ない笑顔で未来のための2人のバイバイの為に、スイちゃんもバイバイすることになる。
これは、彼らの関係性が姉を媒体としてるから、姉との関係性が成立している前提での彼らなんですよね。
そこキチンと律儀で、真面目に向き合ってて、どこにも甘えがないんです。
その純粋さが、本当に愛おしいと思って、彼らの未来の笑顔を応援したいと思いました。
これまでの巻では、スイちゃんと翠くんのドキドキとか切なさとかを楽しんでいたけど
それでも将来性はいくらなんでも…という結論になるのが残念なところでした。
私は今も菖推しではなく翠くん推しですが…姉妹を時間差こそあれ丼とかは…やっぱキツいですよね、現実的には。
せめて、このケジメは必要かと。
でも、翠くんにとって、スイちゃん程可愛い存在はないでしょう…
桃ちゃんへの愛は恋愛としてとても大きな青春だったと思うけど、それも2人に必要な工程で、大人になってそれぞれに幸せになれる道を選んだカップルなんだと思います。
スイちゃんは、本当に難しい立ち位置の…可愛い妹分であり、自分と真剣に向き合って慕ってくれて、自分の為に泣いてくれた、大切な子でしょう。
そこで翠くんも甘えずに、ちゃんとスイちゃんが納得できるよう説明して、心からお話をして、バイバイをできることに
スイちゃんとの素直で真っ直ぐな関係性が見えてきます。
決してズルい関係になどできない程に真っ直ぐ。
そんなところが非常に好きです。

スイちゃんの走馬灯のように、出会いから思い出す様が…本当に切なく、読者にも伝わるものが。
涙ながらも笑顔でバイバイする2人が、健気で真っ直ぐで…
雨上がりの景色のようにキラキラと輝いて、どこもかしこも水滴だらけだけど、それでも「曇りのない笑顔」になれる日のためなら、皆んなの幸せのためなら
つらい別れでも今生一のつらさでも、耐える価値がある。と思えるのだと、感じました。
ステキでした。今後のストーリーも是非読んでいきたい…来年まで生きていられたら…はやく読みたいな
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