もう二度と離さない
」のレビュー

もう二度と離さない

樹生かなめ/奈良千春

余白の多さ

ネタバレ
2023年9月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品が高評価なのがとても嬉しい!
文章は少々読みづらく、えっ!?ここで終わり!?ってとこで終わって、もっと膨らませて書いてよ!って思わないでもないんですが、その余白こそが余韻として楽しめる作品だと思います。




ここからはネタバレ。

搾取する側とされる側でくっきりと分かれてる二人ですが、自分が虐げられる事に柔軟な受け入れてしまう反面、自分が他人を傷つけてしまう事に酷く苦しむ姿がね。。
親に愛させれない自分に価値を見出せなくて、ひどいことをされる事にどこかで仕方ないって諦めてしまってるのに対し、痛みを知っているからこそ他人を傷つけてしまった事に自己を苛んでしまう。
最大の敵は自分。
壊したいのは、壊そうとした他人でなくて、他人を壊したしまった自分。

自分を許せないってことはソコハカトナク苦しいです
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