このレビューはネタバレを含みます▼
これは、１巻だけ読んで評価せずに２巻まで読んで欲しい作品です。１巻では割とハチャメチャでノリは軽いしドタバタコメディみたいですが、２巻では雰囲気からノリまでグッと真面目に大人っぽくガラッと印象が変わって、２巻まで読んでの「凄く良かった」という感想になるからです。１巻では、姉崎が毎日違う香水の匂いをつけている事に関して、御門が「８人のセフ◯がいるのかと…」と言うと、姉崎が「そんな７人の小人みたいな…」と答える漫才みたいなやり取りに笑ってしまったり、御門のマンションのセキュリティ（管理人）に関して「昭和でもないんじゃない？」と思ったり、そもそもの設定に多少の無理があるような気がしないでもなかったけど、楽しめました。でも２巻では、あんなヤ◯チ◯＆チャラ男風の姉崎が（失礼）、びっくりするくらい真面目に二人の関係や将来を考えていて180度見る目が変わったし、人知れず苦悩する様子を見せられて、いつの間にか感情移入して全力で「恐れるな。諦めるな。信じて掴みに行け」と応援していました。旅行にしても温泉にしても小さな伏線が幾つもあって、どれも功を奏していて面白かったです。
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