ブラッドナイトマーケット
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ブラッドナイトマーケット

緒川千世

美食学者吸血鬼&血の価値がない人間コンビ

ネタバレ
2023年9月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人間の血にはランクがあるー…。
「血夜街」と呼ばれる所は質の良い血を飲みに来た吸血鬼と血を売りに来た人間の集まるマーケット。
吸血鬼は人のなりはある程度しているものの、超人的な力を持ち合わせており、人である蘇鉄(そてつ)はその街を守る「血制局」の実働部隊、害鬼取締部のエース。この部署は「廃血」と呼ばれる血に価値がないとされる人間が務めており、蘇鉄は廃棄されていた所を血制局に拾われたのだった。
蘇鉄の血は炎を宿す事ができ、その特性を活かして違反をする吸血鬼に対抗している。

そんな蘇鉄の前に美食学者を名乗る怪しげな吸血鬼、百舌鳥(もず)が突如として現れる。
神出鬼没な百舌鳥は蘇鉄と色々あり、害取でコンビを組む事になり、百舌鳥は蘇鉄の家に転がり込んだ。
百舌鳥の狙いは死んだとされる伝説の「アンブロシアの血」。百舌鳥はその血を飲んだ事があるらしく、同じ気配がこの街にあると言うが、蘇鉄はその存在を頑なに否定する。
それは蘇鉄の母親で、10年前に死んでいるからだった…。

設定が沢山あるようで、1話進むごとに世界が広がる感じです。
熱血な一面を持ちつつどこか硬派な蘇鉄と、マイペースで得体の知れないミステリアスな吸血鬼百舌鳥のコンビが「食」を通しておりなすバトルストーリーでしょうか。。。
上記のように一文や一言では表せないほど様々な設定があるので、気になる人は是非読んで世界に浸ってみて下さい。
吸血鬼は人間と動物を混ぜている感じが見られ、吸血鬼百舌鳥も確かに串刺し行為があったり(汗
そう言った吸血鬼一体一体の特性も気づくととても面白いです。

一巻の最後あたり、蘇鉄の危機に百舌鳥はー…
一体何が起こったのか?
二人のこの先の関係と、その周りで伝説の血を求める吸血鬼達の怪しげな動き…
続きがとても楽しみです。
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