このレビューはネタバレを含みます▼
簡単に言ってしまえば人の人生とはかくもドラマチックで。人に歴史ありとか、言うしね。
全ての登場人物ひとりひとりにそれが当てはまるような、みんなが見た目の印象とは違うものを抱え込んでる。戦闘靴を履き続ける宇楽、宇楽のそばにいる豪、肚の底が読めない島田、シオン、藤井、ナオ、ゆかりちゃん、原田・吉原CP、全ての登場人物が魅力的で引き込まれていきます。
生きていくって単純なことが難しいし、生きれば生きるほど傷は増えるし、うまくいかないことも多い。だけど生きていくしかないし、生きていればいつかどこかに救いはきっとある、そんなことを思わせてくれる作品かな。。。うまく言えないけど。
切なくて苦しくてどうしようもない気持ちと、そこに救いの手が伸びていくところまでを見届けられる素敵な良作だと思います。
上巻と下巻で豪くんが全く違う人のようになってしまったのだけが気になる。。。(上巻では宇楽を「お前」呼びしてるけど、最終的には「さん」付け敬語…)