捜し物屋まやま
」のレビュー

捜し物屋まやま

木原音瀬

気が付いたら一気読みしてました

ネタバレ
2023年9月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻まで読了。
ライトノベル的なノリについていけるか不安になりつつも試し読みで続きが気になって購入。
結論普段木原音瀬先生の作風が好きな方なら買って損はないです。
めちゃくちゃおもしろい。
一巻序盤のゴミ屋敷の住人はあくまで一巻目の一章の語り手にすぎず
表紙の2人が主人公の謎解き心霊ニアボーイズラブですね。
安定感はありつつも仄暗さを含んだ1話完結で全体が纏まっていく展開は映画化された某霊視BL漫画に雰囲気が近いです。( 話の内容に類似した部分は一切ありませんので!雰囲気です!あくまで!大事!)
ちなみに直接的な同性愛表現はないので一般書籍で通用しますが主人公2人の関係が執着BLなので本当に有り難かったです。
ただそれ以上に物語としての作り込みがあって
確かにBL小説としての枠で書くのは捜し物屋全話を書こうとした時、焦点の幅が制限されてしまいそうなので勿体無い。
心霊ミステリ小説としても十二分に楽しめる話でした。
もっとこの2人( と周りの愉快な仲間たち)の話を見たかったのですが3巻で話が綺麗に纏まっています。
締め方にニンマリです。
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