偽りΩは狂犬αに愛される【電子限定描き下ろし付き】
赤色マッシュ
このレビューはネタバレを含みます▼
オメガバース、刑事バディ物語。
一冊にぎゅっと凝縮されているので、オメガバの世界を楽しみつつ、マフィア上がりのα、漣のバックグランドを想像して萌えたり、Ω愛川のαらしい刑事としての生き方とΩになる時の温度差も良きで、色んなシチュ萌えのある作品でした。
そんな風に楽しめるのは、作者の絵が美しいからで。そうなのですよ、そこなのですよと、女性らしさがない筋肉質で美しい愛川の身体。けれど、Ωの性も感じさせてくれる表情は良かった✨
αの様な冷静さで漣と付き合うも、愛川にとっては初めての恋愛。あぁ、作者の世界観はこういう感じなんだなと。刑事の世界とオメガバの世界がミックスされた物語は甘く、美しい作品でした。
漣のロングヘアも良いですね。そして部下という良さもありました。(歳下なのかな?)
アンダーグラウンド出身らしい性格の漣が、愛川にハマっていく様子は可愛く、それは愛川自身がお前…という程。
背景、小物までが綺麗なので、2人が過ごした愛川の部屋のテーブルに並ぶそれぞれの腕時計、キーケース、スマホ。ひとつは充電中で、ひとつはそのまま…の描写から、充電中は愛川のスマホで、そのままなのは漣のものかな?と思ったり。互いの小物がまとまって置いてある、なんだか艶々だなぁ等とも思ったりして。
はぁ、腕時計の並びはシチュ萌えでした😩 (外せない時、外せる時の違いが良かった。色々、あるんでしょうね)
「俺、この匂い好き」…刑事なのに、αなのに、少年の様な漣のそんな言葉から始まる物語は、甘々が読みたかった私にとっては大満足でした。
情事の描写は美しく、一ページ使った大ゴマも良かった。もしかしたらそれが、愛川が隠し続けていた彼本来のΩ性なのかなと。(そこを掘り下げたスピンオフ希😩 尻に敷いている所が見たい…)
完結なのかどうなのか…。
このまま家族になって行くのも見てみたいし、マフィア絡みで辛くなっていくのもまた良いなと。
初読み作者でしたが、艶々で良かったです。
脚の長い2人でした。
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