このレビューはネタバレを含みます▼
高校の同窓会で松山紀宏は３年生のときにつきあってすぐに自然消滅した恋の相手、小栗英俊に再会します。紀宏は７年間つきあった女性との結婚を控えているのに脅迫されて家に転がり込まれ受け入れてしまうという展開で小栗がめっちゃクズ男です。
このタイミングで来るなよ～なのですが、紀宏はロマンティックが止まらないわけで。女子受難やだーって思いますが、こんな状態になった相手と結婚してもな．．．。紀宏が健気でちょっと泣けてしまいました。後半は小栗目線、巻末には１年後が書かれています。
初読みの作者様でしたが、よかったです。人物の背景が丁寧に書かれていて気持ちが理解できました。ゴタゴタの顛末がちょっとスムーズに行き過ぎかなと思いますが、星4.5くらい。ブライアン・アダムスの｢Heaven｣を聴きたくなりました。幸せそうで何より。麻々原先生の挿絵が小栗はちょい悪そうなイケメンで紀宏は清潔感のある美男でとてもよかったです。
2001年2月 総281ページ 挿絵あり
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