このレビューはネタバレを含みます▼
表紙とあらすじに惹かれて読み始め、1話と2話だけなら設定も展開も好みで面白かったのですが、その後の展開が苦手で私には合いませんでした。
二人のいちゃいちゃがもっと見れると思っていたのに唐突に親の過去話を見せられ、主人公たちの視点に戻ったと思ったら今度は受けに言い寄る当て馬男の登場。
その当て馬男の言動が自分勝手すぎて不快でしかなかった。「彼方さんは自分で決めるべきだよ。本当の伴侶を」とか言いながら無理矢理キスして迫ってくるの正直きもすぎる。
それを拒みすらしないで照れてるだけの受けが地雷。
初対面で説教して無理矢理キスしてくるような男の言葉に簡単に揺さぶられすぎだし、それで今更九郎への感情は本当に恋なのかって悩み始めるのあまりにも理解不能。
九郎がいい、九郎以外嫌だって言ってたくせに他の男に迫られてキスされるの嫌じゃないの???
九郎にされるのは嫌じゃないのに…みたいな描写でもあれば全然違ったのですがそんな描写は一切なく、その後も当て馬男と普通に仲良くしてるし二人っきりになるの拒まないし、受けの行動が本当に地雷でした。それで九郎が好き!とか言われても説得力がない。
設定も展開もなにもかも中途半端で雑に進んで雑に終わってしまった。
なにも解決も解明もされないまま終わるので、親の過去話も当て馬も必要あったのだろうか。
悩んだりすれ違ったりするだけなら主人公たち二人だけでも成立するお話だったように思えるので、そういうお話であってほしかった。