このレビューはネタバレを含みます▼
1巻無料だったので、読んでみました。
冷酷無比な仮面卿たる父親の命により伯爵家乗っ取りのために恋人がいた伯爵エイドリアンと結婚する事になった令嬢ローザ。仲を引き裂いたのはローザの我が儘と思い上がり仮面卿の噂を知らぬ無知なエイドリアンに呆れるも父親と決別できる好機と逃亡費用を蓄えるために色々画策する。その後鼻っ柱を折られまくり結婚の真相を知ったエイドリアンが坂を転がり落ちるようにヘタレ犬に変貌、ローザを愛するようになるが立ちはだかる仮面卿の壁は厚かった。ローザも初志貫徹は変わらぬも馬鹿な子程可愛い？母性本能を擽るを体現し始めたダメンズエイドリアンにキスを許すほどほだされはじめていた。更に娘にも冷酷だと思われていた仮面卿が接し方が不器用な娘溺愛超人パパの片鱗を見せ始め、秘匿であった出自も明らかになっていく…な1巻。
シリアスな展開のはずなのに後半に行くにしたがって崩れていくエイドリアンのイメージと口調にコメディだったかと認識を改めたい…が、明らかになる陰謀にやっぱりシリアス？と混乱をきたした。
それにしても登場する男どもがことごとく一癖あり過ぎる。そして前半と後半の印象変化に風邪を引きそう。父親に生死を握られていたと思っていたローザが実は違っていたとはっきり認識した場合複雑な思いだろうなと不憫だし誤解させた仮面卿はやっぱり父親失格だと思う。エイドリアンはまだまだ浅はかさが払拭されず言動にモヤモヤ。
謎は深まるばかりでローザに最善の結末も見たいので続きが気になりました。
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