このレビューはネタバレを含みます▼
小さくて可愛いものが大好きで､中学の時に小さくて可愛いつばめに恋をした歩夢は高1になり､つばめの高校で龍と知り合います｡龍はつばめと彼氏との邪魔をしないように配慮したのですが､その行為で歩夢は自分の失恋を思い知り､寂しさを埋めようと出会い系を使います｡つばめに似たコとやりとりするようになり､クリスマスの夜に初めて待ち合わせをします｡でもそれは罠で､待ち合わせ場所に現れた複数の男達に車に拉致られそうになった歩夢は､偶々通りかかった龍に救けられます｡龍のアパートで龍の作ってくれた温かいラーメンを食べながら歩夢はぽろぽろ泣いて｢救けてくれてありがとう｣と言うのでした｡翌日､色々と気まずい歩夢を龍は遠く離れたテーマパークに連れて行ってくれます｡夢の国で過ごすうちに歩夢は気持ちが切り替わるのでした｡それぞれ初恋に傷ついた二人がゆるくゆっくり恋に落ちてゆきます｡騙そうと近づいてきたネットの相手の為にお洒落してプレゼントも用意していた歩夢､義姉となるひとに指輪を渡そうとしていた龍､行き場を失くした二人の純情そのままに二人の恋はなかなか始まらないのですが､そのピュアさがなんとも尊い良作でした｡
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