身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される
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身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される

一ノ瀬かおる/椎名さえら/一花夜

ひとつの映画を見終わったような気持ち

ネタバレ
2023年9月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後の見開きが好きです大好きです!!!重なるふたり、ふたりを包む夕景…その下にひっそりと書かれた製作者様方のお名前がまるで映画のラストシーンとその後のエンドロールのようで、初見で目にしてうっかり泣きそうになりました。
結局一番の悪は父親ですよね。何もしなかった母親も頭の悪い姉も駄目ですけど、母親は愛する人と無理矢理引き裂かれた絶望からの暴力だし、姉は(本人の記憶としては描かれてはいませんが)父親からの愛情が一切ないところから急に全てを与えられる歪んだ育てられ方だし…。姉と父親のその後、そしてその後の母親がどうなったのか、わからないままですけど、そこがまた余韻だなと思いました。
いびつな家で育てられながらも心根から美しく育ったクラリスは本物の『宝』に違いないです。ジーン様の無表情ながらも態度で示し、時に顔にも出ちゃう愛情が素敵です。どうかクラリスとジーン様が幸せでありますように。
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