二度目の転生は兜でした
」のレビュー

二度目の転生は兜でした

はらまさき/セキモト

内容“は”非常に面白い

2023年9月22日
絵柄と画力が内容に釣り合っていない。
もっと絵やコマ割りが上手ければ、より作品の魅力を高めていただよう。

内容は、意外としっかりあるし、話の筋道もある。

シリアスとギャグの境界が曖昧で、多少散らかってる感はあるが、それでも話の大筋と大切な登場人物の心理描写はしっかり描かれてるため、そこまで気になることもない。

気になる点は、既に主人公が強く、強いことが伝説として残されているために、それ以上の評価(報酬)が物語として展開できないこと。
どれだけ鎧を揃えて力を取り戻しても、それは「全盛期に近づいた」だけであり、主人公の成長ではない。

つまり、物語の根幹部分に前進・進歩要素がなく、あくまでも「ヒロインの助力」や「世直し」の様な部分に限定される。

言ってしまえば、水戸黄門方式である。

序盤は世界観の展開や怒涛の新キャラ登場、テンプレではない斬新な戦いなどがあり非常に面白いが、この作品の世界観が構築されていくにつれ、段々と退屈さを感じる様になる不安はある。

今後も序盤の様な飽きのない話が展開されるのなら、良作と言えるだろう。
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