汝、星のごとく
」のレビュー

汝、星のごとく

凪良ゆう

じわじわと涙が感情とともに溢れる部分あり

ネタバレ
2023年9月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ プロローグとエピローグで同じシーンを描いているが、全く別の感情で読んでしまう。
登場人物、いい意味でも悪い意味でも全員の気持ちにどこかしら共感する部分があった。
毒親、不倫、LGBTQ、自◯、SNS炎上、ヤングケアラー、生活保護、互助会など社会問題となるような部分を一つ一つ考えてしまいたくなる。
そんなどろどろと重苦しい話の中心の櫂と暁海。
二人が狭い狭い離島という社会でご近所の噂、目にさらされながら苦しみながら成長していく純愛。
暁海からの視点と櫂の視点。
どちらにも共感できるのがつらい。
一つ一つ問題を回収し考えていくと、登場人物一人一人の最後が一つ一つよかったと言える気がする。
意味のわからない人間関係とどろどろ社会、切ない恋心をこんな終わり方もアリだよね。と、まとめあげ完結した良作なんだと。
幾度かじんわりと涙が感情とともに溢れた。
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