恋愛体質 恋を知らない僕が君を愛するまで
」のレビュー

恋愛体質 恋を知らない僕が君を愛するまで

近藤旭

主人公の幸せを願わずにはいられない。

ネタバレ
2023年9月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ ※ネタバレ、微妙に出て来るのでネタバレ読みたくない方はご注意を。
たまたま1巻、2巻無料で絵柄が綺麗だなぁと思って読んでみたら、主人公の過去、トラウマが酷くて胸が痛いです。家族関係と環境は詳しく描かれていないので、何故彼がここまで我慢したのか…その辺りも個人的には瑣末なことと分かりつつも気になります。周囲の大人は何をしていたのだろう?(まあここで救済されていたお話が展開しないので仕方ないてますけど…涙)
どれだけ心をズタズタに傷付けられ踏みにじられたのか…ことの発端に関係している彼にしても大学時代にバイト仲間の女の子にしても若さ故もかるのかもしれないけれど相手の気持ちを少しでも慮っていたならば、あそこまで主人公の心が絶望して諦めてしまうことはなく、また地獄の日々を送らないで済んだのではないのかな?と思わずにはいられないです。
そして、レビューを拝見していて最新7巻の内容が余りにも気になって仕方がなくて、迷いまくった末に購入読破…なるほど確かに不穏な雲行き漂う7巻ラストでした。
真ん中の内容をすっ飛ばして読んだので、あれから紆余曲折の末にどうやら主人公は、人生で初めてガチ恋をし、好きで好きでしょうがない、辛くてもどんなカタチでもいいから側にいさせて欲しいと願うまでに相手の深山さんに惚れ込んでしまった。分かる範囲での想像だと長年苦しんでいたトラウマ解消にも尽力してくれ、初めて身体の関係を持った人でもありますよね。そして人柄も良い。けれど肝心のその深山さんは、個人的にはあの人柄が良いところ優しげで柔らかい雰囲気を待ちつつ…それも彼の一面なんでしょうが、なんだか逆に一番ある意味質が悪いくて残酷なのではないだろうか?と感じてしまいました。
なので個人的には深山さんとのハピエンがどうも想像出来ない汗。現在、想いの矢印が残念ながらお互いを向いてないのもありますが、深山さんにはどうも報われなくても自分の身を投げ出してもいい程に尽くしたい好きな相手がいて…レビューで拝見したのですが、この状況を袋小路と表現されてたのかぁと。なので、ふとこの出会いや出来事は次へのバネにして、新たな出会いで主人公には幸せになって欲しいなぁと感じました。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!