カラー・コレクション【電子限定描き下ろし付き】
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カラー・コレクション【電子限定描き下ろし付き】

芹澤知

夢のある若者って眩しいなぁ…

ネタバレ
2023年9月28日
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おすすめされるのがわかる。芸術ってこんなに人の心を動かすものなんだなぁとしみじみ感じました。
それぞれ作品の美しさの中に色んな感情が織り交ぜられていて、それを見ただけで泣けちゃう人の気持ちがわかる気がしました。
この本は、同じ美大で切磋琢磨する学生たちが、それぞれの作品を中心に関わるCPがオムニバス形式で登場します。
最初のCPは、彫刻学科で学内の有名人・天野×グラフィック学科・紀井。
天才肌の天野と、努力型な紀井で全くキャラクターが違うけど、だからこそ惹かれているのかなと思えて良かったです。好きの気持ちを殺したくない、という天野の気持ちが紀井に勇気を与えたし、読んでいる読者もすごく勇気をもらえる言葉だったと思います。
次のCPは、彫刻科・高木×ヌードモデルのミハイル。
ダビデ像と称されるミハイルの造形美がすごい!圧倒的な美。バレエをしていたということで綺麗に筋肉がついていて尚且つしなやかなのが見てわかって、先生の画力すごい!!となりました。
作品を制作するためにモデルに触れる…というのはよく美術漫画でも見ますが、体と体で触れ合うのって究極でエッチでした。
ミハイルの全てが絵になるのでずっと見ていたいと思いました。
最後のCPは、社会人から美大に編入した兼弘×彫刻家で教鞭にも立つ大竹。
元々兼弘がアルバイトしていた喫茶店の常連だった大竹。
その頃から好意を抱いていた兼弘が大竹と大学で再会し、ひょんなことから一夜を共にします。
忘れろと言われても忘れられない兼弘のアプローチに絆されていくストーリー。
このCPも大人の雰囲気があってよかった!2人とも大人なんだけど、大学生なので制作に対して子供のようにはしゃいでいるのも良かった。やはり、夢のある若者ってキラキラしていて眩しい。
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