いぬのなまえ
」のレビュー

いぬのなまえ

菅辺吾郎

辛い・・・けど

2023年9月30日
巴の境遇が本当に辛かったです。読み進めるのを躊躇うほど、胸が痛くなりました。長次郎の巴への執着は、愛情の裏返しであると信じたいのですが、微塵の愛もない憎悪ゆえの執着なのではないかと疑ってしまうほどの冷酷さでした。万人受けはしないと思うし、人におすすめするかといえば正直微妙ですが、私は胸に刺さりました。何度も読み返しています。辛さの中の救いといえば、嶋の存在。嶋の空気の読めない性格、最高です。
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