愛をこめて、ぼちぼち
」のレビュー

愛をこめて、ぼちぼち

鹿乃子かほ

考えさせられるなかなかに深いストーリー

ネタバレ
2023年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無料で結構たくさん読むことができたので気楽な感じで読み始めたら、なかなかに深いストーリーで色々と考えさせられてしまいました。

母親が帰ってくるのを一人で健気に待ち続ける健気な5歳児のゆんゆんと、そんな彼に同じ経験をした自分を重ね合わせて気にかけるホストのナツキの関係は、血は繋がっていないけど心と絆で繋がっている感じがして、見ていてとても微笑ましかったです。一方、ゆんゆんの母親は血は繋がっているけど心はゆんゆんの一方通行な感じが切なくて見ていて苦しくなったし、彼女のすごく打算的で自分勝手で、人を傷つけることも厭わない感じが許せませんでしたね〜。

私的には思い描いていた理想のエンディングではなかったのですが、ゆんゆんに法律上の家族の他に愛情を注いでもらえる人たちと居場所ができたのは良かったと思います。
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