デスマーチからはじまる異世界狂想曲
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デスマーチからはじまる異世界狂想曲

愛七ひろ/shri

魅力の無い主人公

ネタバレ
2023年10月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 異世界物もチート物も好きですがこの主人公には魅力を感じません。個性が無いしキャラが立ってないしぶっちゃけ物語の主人公にするにはつまらない人間。サガ帝国の勇者の方がキャラが立ってて主人公向き。そこまで実力隠すなら「陰実」くらいのぶっ飛んだ考えの主人公の方が面白いし魅力がある。作者はチーレム主人公が読者から嫌われない様に爽やかで淡白な好青年みたいな感じで書いているがルルやアリサとの10年後の約束や自分が惚れたアーゼの事を寄ってくる女達に隠しフリーだと主張して色んな女に粉をかけまくる(ハーレム作る気満々)やっている事はクズ男そのもの。女性をマップによるストーカーや遠見での覗きを罪悪感もなく当たり前の様に実行する唯の犯罪者。あと作者の趣味か知識自慢か分からないけど、普段使わないような四字熟語や諺や熟語を態々多用しててラノベなのに読みにくい。他の異世界物に比べても圧倒的に読みにくい。しかもたまに使い方おかしい。例えばweb版だと「低い潅木」って出てくるけど潅木=低木だから「頭痛が痛い」みたいな感じになってる。場所や状況説明の文も下手な所あって(特にダンジョンとか)全然イメージが湧かない。料理や工作する度に「こうしてみた」とか説明や設定がクドイほどある。店が異世界に繋がったり料理人やパティシエが転生した訳でもないのに無駄に出てくる料理パート。てゆうか目的の1つが異世界観光なのに地球の料理を作って食べてる時点でおかしい。異世界観光したいなら異世界の料理を食べろ。少しは食べてる描写もあるが(大体が最初の方)途中から料理関係の描写はほぼ主人公による(他人に教えた物含む)地球料理。これらのせいで字数増えて話が進まないし読むのに疲れる。それでいて話が進むに連れて矛盾や違和感多数。途中から普通に出てくる現代の食材や調味料、太郎の様にスマホで調べて作るなら分かるが料理をほとんどした事ないと明言している主人公がチョコや調味料を自作したり仕舞いには創作料理とか言い出して違和感しかない。変に多方面に手を出して浅い付け焼き刃の知識で設定や説明盛り込むから後々矛盾や違和感が生じてる。ここやアマゾンのレビューで「web版は良かったのに」とありますが私はweb版を読んでもここに書いた感想しか出てきませんでした。人を選ぶ作品。考えずに読める人やラノベ初心者向け。逆にまずweb版読んでみて私のレビューと同じ事感じたら合わないと思う。
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