ジュリエットを撃て 分冊版
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ジュリエットを撃て 分冊版

桂小町

Rougeシリーズと地続き

ネタバレ
2023年10月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ の本作。
朱里の回想シーンに出てくる利根の顔にまだ傷がなく、朱里と真理が闇落ちした時期としては藍が利根を窓に突っ込む前の大和が高校生の頃で、長門が転校してくる前あたりだな…と伺いしれます。

桂先生の作品の中でも飛びぬけて完成された世界観で没入感がすごいです。
きっと頭の中にあるであろうこの世界観やストーリーを漫画として表現するには身も心も魂も削るような作業だろうな…と。それくらいに大変な作業なんじゃないかと。

個人的には大和や藍よりも、朱里の痛々しさは群を抜いてる。大和や藍には救いがあるのを知ってるからこそかもしれないけど。
陰キャでネガで愛されたがりの朱里を必死に隠して、真理との約束、自分にお金を出した女の子たち、そして自分がここまで歩んできた道のりがベルキスのジュリエットとして朱里を立たせ無理やりにでも前を向かせる。それはきっと利根が仕組み思い描いた道だけど、もう引き返し方もわからないのが見ていて苦しくなります。
暁ぃ~~~荷は重いけど朱里を救ってやってくれよーー!!!!暁にしかできないんだよぉ…。

暁との時間の中で時折見せる恋した表情の朱里がたまらなく可愛くて身悶えます!(笑)
恋した可愛い表情の朱里でハピエンを迎えられますように…
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