夕陽と君の背中
」のレビュー

夕陽と君の背中

六青みつみ/山岸ほくと

山岸ほくと先生の美しき表紙絵に惹かれて

ネタバレ
2023年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 此の小説の表題と表紙絵を見て、以前から読んでみたいと思っていた。今回、半額になったのを機に読んでみた。
試し読みをして想像していたものとは全くと言っていい程内容が違っていて、読み進めるのが辛くなってきて、一回目は殆ど読み飛ばして読み終えている。
今、二回目を読む前の段階なのだが、もう読む気力が無いし、はっきり言って読みたくない。
BL小説は作者の仮想世界であって、現実の世界ではないのは前提の上で読者は作品を読む。しかし、現実とは余りにもかけ離れていると、白々しくなってくる。
学園祭で初めから企んで女装をして、暴漢に襲われて助けられて密室に籠り、寝落ちした相手に触れるだけではないキスを仕掛けて起こし怒らせる。以前から狙っていたらしい上級生の誘いに乗って付き合い始める。純情そうでいてとんでもないしたたかさには誰も敵わない。演技ではなく本気であれば誰も敵わない。彼に関わってしまった者は不幸だが、彼に嵌ってしまったらもう抜け出せないのだろう。
爽やかな表題が付いているのに、中身は別物で、こんな駆け引きめいた話が好きな人には楽しめる作品なのだろう。
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