So This is Christmas
」のレビュー

So This is Christmas

ジョシュ・ラニヨン/冬斗亜紀/草間さかえ

別作品あり⚠そして地雷に注意が必要です

ネタバレ
2023年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本編の『アドリアン イングリッシュ』が響いた人には是非読んでもらいたいですが、注意事項が2つあります。本気のネタバレもあるので気をつけて下さい。
1…本編と関係のない別作品が二作入っています。しかもそれらが最初に来ていて「雪の天使」「Another Christmas」と「欠けた景色」がそれにあたります。なので、『アドリアン イングリッシュ』の番外編(というか続き)である「Christmas in London」「So This is Christmas」から先に読んだ方が混乱がないかもしれません。私は順番に読んで「いつになったらアドリアンが出てくるの?」と思いながら一作目を読み終えてしまい、そこで初めて他の方のレビューを読んで↑事実を知ったので多少なりとも混乱してしまいました。
2…地雷がある人は気をつけて下さい。リバがあります。私は地雷ではありませんが、全く予想もしていなかった展開に驚きましたし慌てました。
一冊丸ごと番外編でなかったのは多少なりとも残念でしたけど、別作品も短編なのに人物設定や心理描写がしっかりしていて読み応えがありました。番外編でアドリアンとジェイクの(他の皆も)その後が知れたのは嬉しかったです。今までの経緯を考えると幸せ一辺倒ではないと思っていたけど、アドリアンにも読者にも理想の未来だったのではないでしょうか。だけど…ナタリーの事だけは、もう少し踏み込んで語ってほしかったです。ストーリー的に枝葉とはいえ、アドリアンとの関わりを考えるとめちゃくちゃ気になります。更なる番外編がほしくなる、あと引く面白さでした。
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