このレビューはネタバレを含みます▼
こんなに一途で健気で尽くし愛な受けが可愛くないわけないんですよね……。人外大好きなのでウキウキで読み始めたのですが、けだま（受け）があまりにも健気でいじらしくて途中からもう涙が出てきました。
攻めの千草（ご主人）は奥さんを亡くした過去があって、それもちゃんと奥さんに向き合って愛することもできずに亡くしてるんですよね。だからご主人のほうも、愛したがりというか、今度こそ愛を返したかったというか後悔のないように誰かを愛したかったのかなと思います。だからけだまを拾って、愛を返そうとしたのかな。結果的に相手の幸せを願い愛し愛される関係に落ち着きましたが……（涙）
終盤、ほんとに涙が滲むほど切ない場面があったのでヒヤヒヤしたんですが、最後は二人で幸せになれたので安心しました。ハピエン厨もホッと一息ですよ……。
けだまもご主人も穏やかで可愛いし、お隣の高校生も外の世界へ踏み出したっぽいのがみんな幸せな大団円だなと思います。濡れ場は少ないですがお話の雰囲気的にこれくらいで十分です。
繊細で穏やかな愛に溢れた人外BLを読みたいときは小石川あお先生の作品が良いのかもしれません……とてもよかったです。
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