このレビューはネタバレを含みます▼
とにかくテンポがよくフィクション感強めの感情移入しないタイプのサレ系漫画なので楽しく読めました。ずっと頭にタオル巻いてるあたりギャグ漫画っぽいし。ただ納得できない事が2つ。
1.間男マサトの不倫理由ですが、どう考えても主人公を恨むのが筋違いすぎて…。同じ父親なのになんでお前だけ幸せそうなんだ…憎い…って動機は理解できるんですけど、元々クラスメイトに蔑まれていたマサトを気にかけて仲良くしてくれた主人公に対して父親の背景だけでここまで恨みに変わるのに違和感。父親に恨みをぶつければいいのに、わざわざ息子を、しかもその“嫁“を選んだのって、結局マサトが美人な奥さんを寝取りたかっただけな感じが…。
2.最終的にシタ嫁の不倫理由が「旦那が家庭を顧みなかったから寂しかったし仕方ない」みたいに落ち着いてるのに腹立ちます。どのように顧みてこなかったかわかりませが、そもそも新聞記者なんて四六時中飛び回るのが仕事だし、寂しがらせたら不倫されても仕方ないって考えが嫌いすぎて(不倫する前に離婚しろ)、クズ嫁を擁護するような描写が嫌でした。
あとは、娘ここねちゃんがママがいなくなることを寂しがるのも… ある意味リアルなんですけど作中の嫁は娘を商売道具にしか見ておらず大切にしているような描写がなくて、嫁の愚行は許せるものじゃないのにここねちゃんが寂しがることにモヤモヤしました。これは子供目線ではもちろん当たり前なんですけど、嫁のクズぶりを見てしまったこちらとしては複雑な気持ちになりました。
とはいえ、変に間延びせずサクッとスパッと終わってくれて気軽に楽しめる作品でした。