蛍火艶夜
」のレビュー

蛍火艶夜

amase

苦しい

ネタバレ
2023年10月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一言、苦しいです。
最後まで読んだ後の1話目のしずまくんの「会いたい」の言葉と表情が本当にしんどくて…飲み込めずにずっと喉元になにかが引っかかっているようで苦しいです。一番最後のページの、ゼロ機の羽で寝転がって笑う2人を見返しては眠れない夜を過ごしています。田中呼びだったのがしずま呼びになったところとか、八木さんのしずまくんを見る目が優しくなっていくところとか、ああ…八木さん、しずまくん…。
塚本と和さんのifを読んだ後のキスシーンもずっと反芻していますがいまだ消化できていません。和さんの最期にしては飄々とした雰囲気、儚いなぁ。散る、という言葉はなんと美しく残酷なのか。
八木さんと和さん、どちらの話でも原少尉が出てきたりと2つの物語の関連を考えたりするとこれまたリアルで寝られなくなります。
話はコミカルなシーンもありクスッと笑えるのですがふと彼らの境遇を考えると胸を押さえつけられ涙が出てきます。上巻ということに救われている反面、なぜ発売してすぐ出会ってしまったのだろうか、とも。下巻が出るまでずっと苦しいままかもしれません。良いBLみつけた〜!と普段友達におすすめするドえろいBLとまた違う、なんかBLのジャンルでいいの?とも思う衝撃的な作品です。めちゃくちゃ苦しいけど、絶対絶対買って良かった。みんなまとめてすくわれろ!!
いいねしたユーザ12人
レビューをシェアしよう!