吸血鬼と愉快な仲間たち
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吸血鬼と愉快な仲間たち

羅川真里茂/木原音瀬

まさか蝙蝠を可愛いと思う日が来るとは!

ネタバレ
2023年10月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 純粋で明るいアメリカ生まれの半人前吸血鬼アルとうっかり日本へ来てしまって行き場のないアルを不本意ながらも自分の家に居候させてくれることになったエンバーマー(遺体の防腐・殺菌や修復を施す仕事)の暁。ジャンルが少女漫画になっていますが、これは恋のお話でいいのでしょうか?殺人事件を挟みつつ二人の同居生活や周りの人たちとの関わりがコミカルに描かれていますが、アルの涙に…アメリカでひとりぼっちで生きて来たアルの孤独や寂しさが想像させられて切ない。不完全な吸血鬼だから食事(血)を摂るのも大変だっただろうな(涙)。で、暁ですよねぇ、遺体には優しいのに人間関係に難あり、生身の人間が苦手というより関わりを拒絶しているように感じてしまうのは何故なんだろう?何か理由があるのかな。ただ、アルとの同居生活が続くなかで実は優しい人なんだなと思えるところがあって、暁が死ぬまでずっと一緒にいたいというアルの気持ちがよくわかります。アル、暁のクローゼットの中だけじゃなく暁の心の中も侵食しちゃえ、頑張れ!
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