このレビューはネタバレを含みます▼
40頁弱の短編。短編ならではの切れ味が気持ちの良い作品です。高校時代カーストトップだった直也とパソコン部の陰キャだった高明は、10年後の今も主従関係を続けています。当時、勉強もスポーツも遊びも卒なくこなそうと必死だった直也は、高明をパシらせながらもその実支えられていました。27歳となった今、直也は親の会社の子会社を潰して無職となり、高明はベンチャー社長となって立場は逆転していますが、今でも高明にとって直也の命令は絶対で、家事からセ◯クスまで全て直也の命令に素直に従うのでした。そんな高明が街で女性と歩いているのを直也が偶然目にします。長編でも十分通用する内容が短編に凝縮されているので、直也の感情がよりダイレクトに伝わってきます。最後のページの余韻も深かったです。