ふれなばおちん
」のレビュー

ふれなばおちん

小田ゆうあ

噛めば噛むほど

ネタバレ
2013年10月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 恋に落ちる相手のヴィジュアルが、最初むかーしの昭和な俳優(M田健作さんとか)にしか見えなくて、生理的にアウトで「旦那のほーがかわいんじゃね?なんでそっちいくんだ?w」とか思ってたんですが、うっかり読み進めるうちに、作家さんの筆力や演出に引き込まれ、あっという間に全巻購入してしまった…面白いですよ。
「母」である筈の存在が女であることを求めて逡巡するっていうのは、有る意味使い古されたテーマだし、それこそ生理的に受け付けない人も多いだろうから、読み手は選ぶと思いますが、とにかく底抜けに一途であけっぴろげなヒロインの明るさと、出てくるヨダレものの家庭料理のメニューに押され、陰鬱な匂いはせず、純粋に応援したくなります。とはいえ、子供まだ小さいから突き進むのは難しいですよね。個人的には、モトサヤじゃなく、何もかも終わったあとに老後をともに…とかがいいな。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!