ニライカナイ~此岸の徒花~
」のレビュー

ニライカナイ~此岸の徒花~

高岡ミズミ/斑目ヒロ

2作目:苦悩と寸止めがイイ塩梅◎

ネタバレ
2023年10月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説.ニライカナイ(1:道連れ→ 2: 徒花 →3: 寵姫 →4: 初戀)
2作目は伊織の唯一の理解者清貴叔父さん編で、たま×伊織が新たな道を歩み始めた時期です。

甥伊織同様異能者の清貴は'生者の心の声を聞く耳'を持つ。
今回は、閻羅王の五部衆のひとり鉈弦が悪鬼退治に現世へ戻る為、王命で清貴が同行を(二十年前鉈弦の封印を解いた人間の為)

大鉈の鉈弦×会社員清貴課長(40)の話。

グログロ前作とは違い読みやすい地獄描写でした。
記憶がないのに清貴への執着を見せる凶暴な鉈弦が、彼の前では幼児並み情緒の可愛いキャラ◎異能のせいで孤独に生きる清貴の苦悩が沁みる展開もイイ◎膨大な力を持ち地獄でしか生きられない鉈弦と、唯一心を読めず癒しの存在が鉈弦の清貴。求め合う二人の壮絶なドラマ面白かったです。

悉曇文字の刺青が疼くってエロチックでイイのに、余計な機能に清貴が不憫すぎて笑えました(斑目さんのイラスト最高◎)
多幸感溢れる清貴の笑顔にホッ。閻羅王の口から出た清貴父の名前が気になると思えば→→お次三作目はそのお父さん編
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