このレビューはネタバレを含みます▼
3話迄、主に池田目線。
淡々と日々繰り返されている何処にでもある日常、そこにしっかりと感情移入させられ、それぞれにドラマがあるんだよと語り掛けられている様。
歌舞伎町バッドトリップでの印象では、リオ・頼りになる面倒見の良い長男、純・調子のいい表の顔と、その実1番客観的に周りを見ている(恋した相手がアンソロジーも読んで)現実主義者な次男、トオル・傷つきやすく甘えっ子な末っ子感。
今作は、池田、リオ共に傷つき臆病で歪な心を隠し生きてるドラマ。先ずは表紙、歌舞伎町バッドトリップでの池田くんは、ちょっと気弱で善良な常識人、歌舞伎町とは関わり無さそうな雰囲気だったのに、そんな彼が眼光鋭く手には煙草を。もー、これだけで興味をそそられます。リオが、幸せでいてほしい、何かや誰かに心をすり減らしたりしませんようにと池田に語りかけるシーンは鏡で、リオが心をすり減らし傷付いていると言っている様に感じ、2人の内面が少しずつ暴かれてきたのかなと。
1話、2話、3話と毎度毎度引き込まれ次が待ち切れない。汀先生の、肉感的で触り心地までもがわかる様な裸に剥いた時の描写力、今作も期待してます。