アルトルイスト
」のレビュー

アルトルイスト

彩枚サトル

拗らせラブにαが巻き込まれる

ネタバレ
2023年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ お初の作家さんです。表紙に惹かれて読みました。
こちらが初コミックスだそうです。
表紙のイメージよりも内容は暗くはなく、もっと悲惨状況も出てきたりするのかと思いましたがそこまでしんどくはありませんでした。
まぁでもΩの務が好きでもないαに抱かれるシーンがあるのでそういうのが苦手な方はご注意ください。

αの学生・久慈旭は、βの遠野先生に呼ばれて家に着いて行ったところ、発情期のΩ・務と鉢合わされ、そのまま務を抱かされます。理解できない状況に久慈は反論しますが、幼馴染み同士の遠野と務は割り切っている様子。
実はこの2人、初恋を拗らせていてこんな関係になっています。兄から、お前が務の未来を壊したと言われ、務のためとαをあてがう遠野。でも遠野も務も、お互いに思い合っているという矛盾。
久慈、盛大に巻き込まれてて可哀想でした。笑
最終的にもっとドロドロするかと思いましたが、意外とすんなり2人がくっついたので良かったのかな?
面白い設定だっただけに、少し物足りない感がありました。
アルトルイストは利他主義(利己主義の逆)という意味のようで、遠野が務のために色々やっているのを表しているんだと思います。が、それも遠野の自己満だったのかなとも思ったり。

同録の短編は、お目付け役の星野×取締役の誉。
男を引っ掛ける悪癖が治らない誉につけられたお目付け役が、誉と寝るというミイラ取りがミイラになるになったストーリー。かと思いきや実は初めから星野は誉を狙っていたという執着愛ストーリー。こちらも結構好きでした!
星野のキャラがいい!
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!