副音声はうるさい十分に【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】
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副音声はうるさい十分に【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

英子

英子さまさまさま

2023年10月31日
この作り方はなかなか無いですね。四コマ的な発想をしっかりと物語として完成させている。おバカをぶれずに描く、描き続ける、その凄さ。いやぁ、全くぶれませんね。すごっ。普通こんだけセリフ多いと、視覚的に目も疲れるし、精神的にもだもだしてて飽きるし、萎える。いや、萎えない。飽きるどころか、のめり込む。この世界観、お見事。バカさに作者の迷いを感じさせない。でものめり込めるってことは、それだけセリフのチョイスが研ぎ澄まされてるって話で。人物の思考が自然に感じられる、いや強引な思考もしばしば見受けられるが、それは笑いに変換させてしまうから。笑いのセンスだけでも飛び抜けている。その上、画力までがそれを後押しし、このおバカ達をスマートで艶のある男に見せてしまう、、、。ギャップ。強いですね…。優しさももだもだも、エロさも愛も、緩急うま過ぎ。4巻に至っては、副音声から、主音声のうるささに移行するんだけど、まぁ、その展開も上手い。挙句に第3の人物の副音声を加えて、結果「副音声はうるさい十分に」の主題に戻してる。いや、あっぱれ!
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