兄の元カレとする恋は【電子単行本版/限定特典まんが付き】
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兄の元カレとする恋は【電子単行本版/限定特典まんが付き】

斧原ヨーコ

重い設定を、ライトテイストで

ネタバレ
2023年11月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 気になっていた作家さん、初読みです。
リーマンと大学生、亡くなっている兄であり元カレ、そういう三角関係は重くなったりするものですが、この作品には全く暗さや苦しさというものが漂ってません。もちろん、幸せの直前に突然亡くなってしまった直輝は、気の毒すぎですが。
ワンナイトで楽しみながら婚活をしているゲイの藤森が、いつもの通り楽しんだ後、職場のアルバイトとして再会した大学生の英里。英里に流され関係を続けながら、結婚相手を探す藤森ですが、愉快な性格のため婚活は上手く行ってません。でも、藤森は結婚したら普通に生きて行くと言い続けてます。言い聞かせるみたいに。英里は兄の直輝が藤森の元カレだと知っていて近づいたのですが、「結婚するから」と言う直輝からの別れの理由は知りません。二人の間にいる直輝は、藤森や英里を立ち止まらせたり、背中を押したりする存在です。ゲイかバイかはっきりしませんが、男と付き合ってもそれなりになったら結婚して子供を作る、そう決めていた直輝は、身勝手であっても清々しいほどに迷いがなかったよう。直輝が明るいし、藤森の残念イケメンなキャラもあって、亡くなった人を囲む話でも、痛さも暗さもありません。自称完全無欠なイケメンの藤森の残念な感じは見ものです。8歳差、年下受け、体格差無し、エロもしっかり。面白かったです。満足。
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