后宮のオメガ
」のレビュー

后宮のオメガ

露久ふみ

お預け期間が長すぎて、心配になる笑

ネタバレ
2023年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙のイリヤの美しさにジャケ買い。
異国情緒のあるファンタジー、オメガバース。

政略結婚で北国から輿入れしてきたΩのイリヤ。顔も知らぬ結婚相手は想定外の人物であったが、それなりに仲良く過ごしているところに政変が起こる。

夫のハーリドと離ればなれの期間がやたら長い…。イリヤはこれだけ美しく、あちこちから魔の手が来るのに、その間本当に誰とも性/交渉なく安全でいられるのか?という疑問は浮かぶが…。

恋愛要素は上下巻の最後の方だけなので、ラブラブの満足感は少し物足りない。でも、ファンタジーものとして、冒険活劇要素もあってそれなりに楽しい。

一人になっても国のために尽くすイリヤの心根は美しいし、イリヤに献身的に仕えてくれるスゥヤも唯一信頼できる人で良かった。

兄貴への対処は生ぬるすぎだろう。王としてその制裁はきちんとすべきだと思うがなぁ。兄に殺された人々が報われない。
ハーリドの存在が、物語のなかで幼少期を除いて割と薄いのが少し残念。
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