泥中の蓮
」のレビュー

泥中の蓮

ためこう

深読みしたくなる

ネタバレ
2023年11月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●実兄弟近親モノ、本当の欲を発散するために女を使う、ウリなので複数の男からなぶられる…とか、たくさん地雷があるので、大丈夫なかた向け。あと病み属性が大丈夫なかた。(でも病みを求める層には逆に物足りないのかも?)
●私は病み系ちょっと苦手…なのに読んでしまい、読んだ上でもう一巡してしまった。ネタバレレビューにある「エピローグの驚き」、私も驚いたし、それを確かめたかった。ゆえの再読。でも、エピローグにはちょっと唐突感があって、後付けのように見えてしまったのがもったいない。
●いや…でも…それも含めて作者さんの意図なのか?本編のあの場面もその場面も、元春(兄)の計略なのか…?秋生(弟)だけが狂気を隠してるように見えてたけど、元春はその上をいってたの…?!と、とにかく深読みしたくなってしまう。
●元春をめっちゃ狂ってるとするなら、秋生をまっとうな人生送れるように大事に育てたのも、全部自分が“囲われる”ためのレール敷きだったのか?あえて男に抱かれる姿を見せたのも?秋生の欲のトリガーを引いておいて行方をくらませたのも??いや…でも…本編じゃ全然そんなふうじゃなくて…分からない…
●二人とも狂ってるけど、純粋でもあるなぁ…とも思うのです。お互いにとって相手が一番綺麗な「泥中の蓮」。世の中で一番大切な人。蓮というのは泥の中で茎で繋がってますよね。描き下ろしが昔のアルバムの写真で締め括られるんですけど、“兄として”“弟として”の相手であり自分っていう根底は揺るがないのかな…って。
●ああ、私の語彙と表現力が足りない!解釈についてレビューを読みあさってしまいそうです…。二人、幸せになれるのかな…なってほしい…
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