このレビューはネタバレを含みます▼
ごみ屋敷で引きこもっていた鎌倉さん、引きこもりの鎌倉さんを放っておかなかった荒井くん、そこに至る理由を持った二人、癒しと再生とLOVEと、ほかほか優しい気持ちになるBLです。はじめて読む作家さんですが、ストーリーのバランスや流れも良く、すっきりめで力強い絵、良い買い物をしました。とっても良かったので、あと1話か描き下ろしがあったら最高だったなぁと思います!
仕事でボロボロになってごみ屋敷で引きこもり、そんな鎌倉の生活に突然入り込んできた(導かれた?)同じアパートの荒井。ご近所さんだから…と部屋の片付けを手伝いつつ、自宅で鎌倉の面倒をみる“過ぎるお人好し“の荒井にも、そうなる理由がありました。一緒に片付けをしながら、鎌倉も次第に自分で考え、力を蓄え、前に進むことができるようになります。元来真面目で、努力家なんでしょう。新井はおせっかいをする理由があっただけでなく、押し付けにならない親切は優しい性格から来てるんだと思います。でも、そこに友情は芽生えず、愛情が生まれるんですね。鎌倉はもともとそちらの様ですが、荒井はどうだったのかなぁ。荒井が漢前を発揮し鎌倉をリードして始まった関係。でも、恋愛感情が漂ってくると、立場は逆転模様で面白いです。いざとなると積極的な鎌倉と、ヘタレな荒井。荒井×鎌倉、4歳差年下攻め。再生途中の鎌倉と、優しい荒井のカップルは雰囲気が可愛い。見てるだけで幸せな気分です。