七聖剣と魔剣の姫
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七聖剣と魔剣の姫

エターナル14歳/御子柴奈々/ファルまろ

駆け足

ネタバレ
2023年11月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 結構なで駆け足で収束し終息してしまいましたが、これくらいスピーディーに進んで潔く終わってくれた方が個人的には読みやすいです。だから一応普通評価ですが、ゆっくり進むんで何巻も出すようなら、確実に途中で挫折する★二つくらいの作品でした。

1000年毎に繰り返される、ちりぢりに分かれた聖剣、魔剣がひとつに融合する事によって引き起こされる大災害。これを止めるべく剣の破壊活動に従事してきた剣士一族が、夢叶わず災害を阻止出来なかった。そこで一族の中で1番能力の高い主人公に夢を託し、さらに1000年後の未来に転移させ、今度こそ破壊を成功させ、災害を阻止させようとする。密命を受けた主人公は、学園生活を経て、新たに築いた仲間たちと協力して悲願を果たすーーー。

学園が舞台ですから、仲間としてクラスメートの美少女を沢山登場させ、とても難解なストーリーで、厨二感満載の剣の技名とか使って、なんならアニメ化とか狙ってたのかもしれませんが、わかりやすく狙い過ぎてるのと、難解なストーリーが確実に読者を迷子にさせる作品かと思いました。

また、聖剣やら魔剣やら、沢山くっついたら災害が起こる訳ですから、戦い用に強いのは残すとして、手に入れた傍からどんどん破壊すれば条件不充分で比較的簡単に目標達成できるのでは?と、ついツッコミを入れたくなる作品でもあります。全部手に入れてくっついた完全体にお願いすれば災害が起こらないとかだったら話はわかるんですけどね。くしくも最終巻ではそうやって願いを叶えてますしね。魔剣を取り込んだ聖女でありヒロインでもあるか弱い王女様が、途中で何もかも知ってるやり手キャラに変わったり、敵の装置ですっぽり魔剣が抜けてスッキリとリフレッシュしたり、ドワーフの女の子に打ってもらった普段使いの剛剣に大層な名前まで付けたのに、割とすぐに折れてしまったのも謎な展開の作品でした。
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