未来なのに過去のような世界観





25巻途中で本編は完結します。その後は12編の外伝が、登場人物の誰かの視点で描かれる、長編だったり短編だったりの構成です。
物語は、20世紀末に文明が崩壊し300年ほど経った世界。
未来の出来事なのに、過去に戻ってしまったような世界観。
『7SEEDS』を先に読んでいたので、世界観としては同じモノと感じます。7SEEDSの方が、もっと過去に遡る感じで食べ物さえ無くサバイバル感が強かったので、コチラの方が読みやすかったかもしれません。
両作品とも日本地図を駆使しての物語の構成は、作家さまの発想の奇抜さに感心させられました。
そして各地方くまなく描(えが)かれたのもお見事です。
登場人物、主役の二人はもちろんですが、各地方で出会う個性豊かなキャラの魅力も、本作をとても盛り上げていたと思います。これは外伝で人物像を掘り下げずにはいられなかった作家さまのお気持ちがわかるような気が致します。
本筋の、更紗をタタラへと奮い立たせた「憎しみ」がどう変化するのか、読者は読み解くべきなのかもしれません。

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