星屑のデビュタント【単行本版】【コミックシーモア限定特典付き】
やん
このレビューはネタバレを含みます▼
1700年代後半の英国、セオドア•ドゥブルドクベール伯爵はαとΩの織りなす華やかな社交界とは無縁のβで、未婚のままおじさんとなり田園領地で星を観たり静かに暮らしています。その伯爵が甥のエイディのデビュタントの付添として王宮に赴き、薔薇の香りのする青年とぶつかった直後からΩの発情期症状を起こしてしまいます。αだらけの王宮での緊急事態に伯爵を落ち着かせてくれたのは、胸に逆三角形の山羊座のようなホクロを持ち金色の目をした薔薇の香りの青年でした。突然βからΩに変異した伯爵の噂はあっという間に広まり、タウンハウスは求婚者で溢れますが、伯爵はあの青年のことが忘れられないのでした。そこに妻と長男を亡くしたカーディナル公爵から正餐会の招待状が届きます。招待状を持参した公爵のフットマンがかの青年ヒューゴ•アスターで、ヒューゴは伯爵が運命の番であることを確信していました。封建時代の身分違いの恋は、華やかな世界に身を置きながら地に足のついた謙虚な二人が好ましく、狂言回しをする伯爵の愛犬アイシスも愛らしいです。若い甥のエイディ、その教育係のコナー先生、カーディナル公爵ら個性の際立つ脇キャラが物語をグイグイ引っ張ります。『運命の雄嫁さん』お金持ちαの青年×窓拭きのおじさんΩの短編。ガタイの良い受けのピカピカで大きなCKBが可愛らしかったです。
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