ヘンタイだけど愛してる
」のレビュー

ヘンタイだけど愛してる

加森キキ

愛してるとヘンタイっぽくもなるのです

ネタバレ
2023年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 会社の忘年会で女装していた橘真澄は、偶然同じ店で飲み会をしていた高塚仁にナンパされます。一流商社勤務でイケメンの高塚に、男性とわかればフラれると思いつつ、ゲイの真澄は女装して会いに行きます。高塚には男だとは全くバレず、また会いたいと言われて真澄は罪悪感に苛まれながらも女装グッズに課金してゆきます。そしてついにそういう空気になった時、真澄は本当のことを言うのですが、高塚は「そんなの最初からわかってたよ?」と言って嬉しそうに変態っぷりを発揮するのでした。元々女装癖の無い真澄は女装のやめ時がわからなくなってしまい、さらに女装グッズが会社の先輩に見つかって、女装させられた上に押し倒されかけた挙句、誰も女装男に本気になるわけないと言われてしまいます。その言葉は自己肯定感の低い真澄の痛いところを突き刺します。高塚もまた良い恋愛ができず、自分は人を愛せないのかと悩んでいました。タイトルにヘンタイと謳われていますが、二人で真澄の女装を楽しむ程度で、二人が本物の恋人同士になるまでの悲喜交々な過程のお話です。
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