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榎田尤利/湖水きよ

あとがき

ネタバレ
2023年11月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ にありましたが、この先生は擬似も含めた『家族』のお話しが多いですね。そして血の繋がった父親はあまり好意的に書かれないようです。ここで登場した『鳥』も親としてだけで無く人としても酷く身勝手な存在です。そして殆ど交流の無かった息子に随分と甘えています、自分を殺して貰いたいなんて。相性診断サービス会社のお話しだけでも十分楽しかったです。鼻が利き大まかでお調子者と几帳面で社会性ゼロのエリートの2人のやり取りはユーモラス。それぞれのやり方でお互いを補い合い調査を進め、でも結局は同じ意見になるのは面白かったです。でもそれから予想もしないような方向に物語が展開され、『家族』とか工作員養成施設とかの全く別のお話しとなってしまったのが私には少々残念でした。最後2人が再会したその後のキスとそれに続く口インのシーンがとても艶っぽかったです。千代子ママをはじめとするパンドラ・ボックス・キャバレーの面々が作品を楽しく賑やかにしてくれました。
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