このレビューはネタバレを含みます▼
作品のタイトル通り全てがいびつです。
故にまどかと啓吾は今一つ噛み合わず…
東とメグも、ヒロシも。
最後まで徹底的に、です…
いびつながら、そんな2人に似合うそれなりのハッピーエンドを迎えるかと微かに期待していましたが…そんなことはなかったです。
前作のすんドめの方がまだ救われてるような…
…面白いという言葉はあまり使いたくない作品ですね。
以下少しネタバレ…
始めの頃は啓吾の生い立ちに同情します。
愛人を作って出て行った母の所為でヒト(体温)が苦手になり、唯一の身内であるおじいさんも他界…
痴漢の冤罪で手を刺されるわ同居を強要されるわ、頼んでないのにオナ/ニー支配下に置かれるわ…
その他ずーっとトラブル(と言うより災難)続き…お尻も犯されるし(ペニバンとはいえあれはやりすぎ…東…)
でも、全体的に一番可哀想なのはやはりまどかの方かな…と。
なんというか…自ら寄せ付けなかった部分も多々あるにしろ、あまりにも幸が薄いというか。
すんドめは胡桃の死がなければ作品が成り立たないと理解出来ますが、まどかは別に…死ななくても…
…死んだとは書かれていませんが、生きている方が不思議な展開です。
殺されたと表現する方がより正確ですが。
それも自分で招いたという見方は出来ますけど、自身を曲げてまで他者と交わらなくては生きていけないの?
まどかを見ているとそんな事を考えます。
ある意味社会風刺的な存在というか…
優秀なのに極端に不器用な生き方で…
だからひたすら悲しい…です。
エロ目的とハッピーエンド主義の方には強くお勧め出来ませんが、考えさせられる内容ということで☆5つにしました。
出来れば多くの方に最後まで読んで頂きたいです。