レンタルタマちゃん
」のレビュー

レンタルタマちゃん

らくたしょうこ

胸が張り裂けた。・゚・(ノД`)・゚・。

ネタバレ
2023年11月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「雨上がりの僕らについて」のシリーズが特に好きで、以来作家さん買いしています。なので今作品も全くレビューも確認せずに購入して読んでしまったのですよ。まさかまさかこんな展開になる作品だったとは😩💦わんわん泣いてしまった。最後の青ちゃん🐱と矢澤さんの絵面がもう美しくて愛おしくて泣けて泣けてしょうがなかった。せめてタマちゃんの辛い人生の最期が、あったかい優しい矢澤さんと「いい夢見れた」と、あたたかさ(きっと愛)を感じられたこと、矢澤さんがそのことに気付けたことが救いです。矢澤さんの生い立ちも決して幸せばかりではなかったけれど、助けてくれる大人が周りにいた。残念ながらタマちゃんの周りには、利用する大人しかいなかった。この世は生まれた時から不平等でスタートから違う。もっと早くもっと早くにタマちゃんが矢澤さんに出会えていたら良かったのにと残念でならない。せめて今の矢澤さんの元で、どうか思う存分幸せな猫生を😶らくた先生の作品は、人の思いの表現が現実的で綺麗事だけじゃないところに、いつもドキッとしたり、逆にすごく身近でほっこりしたりする。物事って何でも受け取る側の都合で解釈って変わってしまうので、同じ物事でも人により全然違ったものになる。そういうのが先生の作品にはちゃんと見える。この作品は懸命に生きる生とあっけなく死んでいく死との両方が描かれ、混沌としていて、でもそんな中で何気ない優しさや愛に触れるような作品だったなと思った。読後直後はドスンときてしまう方もいらっしゃると思いますが、思い出すのは二人の幸せなお顔ではなかろうかと、個人的には思います。
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